2013年3月27日水曜日

「違法な専決」と言うデマで見送りになった魚類選別機


 動画は小田原市漁協の魚類選別機の様子です。

 多量に水揚げされる魚を仕分けするのに大事な物が、「魚類選別機」と言う機械なのですな。

 阿久根漁協にはその魚類選別機が1台しか無かったため、魚類を仕分けする能力が不足していたため、阿久根港に水揚げしたい漁船も牛深港とか離れたところに水揚げしている状況です。
 魚類選別機を増やせば、阿久根港に水揚げされる魚も増えて、そこで働く人も必要になり、魚類選別機の購入費用を上回る経済効果が期待出来るので、竹原さんが市長の時代に専決処分で魚類選別機を増やそうとしたのですな。

 しかし、阿久根市職員労働組合側のプロ市民グループ「阿久根の将来を考える会」が、「違法な専決」とデマを流してその計画は頓挫することになりました。

阿久根市長専決の魚選別機、地元漁協が導入拒否/10.07.30読売
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100730-OYS1T00194.htm(リンク切れ)

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市議会を開かずに専決処分を続けている問題で、地元の北さつま漁協(砂畑奉作組合長、約1200人)は29日、「違法な専決処分で予算措置された機械は使えない」として、魚の自動選別機の導入を見送ることを決めた。 
 竹原市長は今月7日付で、選別機の購入費約3000万円を盛り込んだ総額約9300万円の一般会計補正予算を専決処分した。しかし、市長は市議が請求した臨時議会の招集を拒否し続けており、伊藤祐一郎知事は「専決処分は地方自治法違反」として、2度の是正勧告を出している。 
 漁協は29日、市内で理事会を開催。砂畑組合長によると、13人の出席者からは「是正勧告を受けた専決処分による選別機は不要。導入すれば市民の感情を逆なでする」など、導入見送りを求める意見が相次いだという。 
 砂畑組合長は「選別機の導入は漁協が市にお願いしたのだが、竹原市長には市政の混乱を早く治めてもらい、その上で力添えをしてほしい」と話した。 
 市関係者によると、竹原市長が4月以降に繰り返している専決処分で、事業が中止されるのは初めて。

 ちなみに、伊藤知事が是正勧告を出そうが、市長の専決は合法です。

 議会には承認を求めれば良く、承認されなくても専決は有効です。

 そうでないと、何にも責任を負う事のない議員の多数決だけで地方政治の運営が決まってしまうことになりますからね。

 市民が直接選んだ市長には、議会に優先する専決と言う権限が与えられているわけです。

 議会が、市長が専決権を乱用してると判断したなら、市長に対して不信任案を可決すれば良いわけで、その不信任案を全会一致で否決したのが当時の阿久根市議会ですから、はなから市長の専決を合法と承認したようなものです。
 不信任案を出したら、当時は阿久根市職員労働組合側の多数派議員が再選される可能性が薄いと言う事情があったにせよ、議会の外で「違法な専決」キャンペーンをやるような醜態をさらしたのは阿久根市ぐらいのものでしょう。

 その卑怯な多数派議員の代わりに、市民を二分することになるような市長リコールをやったのが、西平良将氏と川原慎一氏の率いる「阿久根の将来を考える会」であり、プロ市民グループとしての本領を発揮したわけです。


 まともな市民グループなら、議会に不信任案を可決するように要求すればすむ話なのですが、なぜか時間も金もかかる市長リコールを、多数派議員もひっついてやり始めましたとさ。

 ひんのわいか!(品の悪い!)

 それと、たかだか県知事あたりが司法の領域を超えた越権行為で是正勧告を出そうが、法は捻じ曲げられるものではありません。

 その県知事が、様々な不正を働いているのは、HUNTERの記事に紹介されている通りです。

 その県知事の不正を一切報道しないのが、鹿児島県政記者クラブ(青潮会)に属するマスコミで、「違法な専決」のキャンペーンもやりました。

 ところが、実際には竹原さんの専決は合法でありますから、マスコミの声も西平良将氏の声も、

違法な専決 → 違法性のある専決 → 専決を乱発

と、どんどんトーンダウンして行ったことは言うまでもありません。


 しかし、マスコミが逃げるのはよくあることですから今更なんですが、西平良将氏や「阿久根の将来を考える会」が選挙でデマを吹聴してまわった罪は、市民の前で謝罪するなりして償うべきだと思うのですがね。


 竹原さんは、官民格差の是正を専決で行うことで、市民のための事業予算を確保したわけですが、西平良将現市長は官民格差をもとに戻し、財源の裏付けも無い「阿久根駅周辺整備計画」や市民会館等の建設など、議会を無視して進めようとしている。

 その暴走ぶりに、元職員の議員も危機感を感じ始めている者も出てくる次第です。


 豊かな海産物があってこその阿久根市の観光だ。

 自分たちのデマで見送ることになった魚類選別機だ!

 自分たちの誤りを認めたら自分たちが潰れることになるだろうが、魚類選別機の予算ぐらい確保して、こっそりとでも増やしやがれ。



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追記:

阿久根の漁協で、組合長とお話する機会もあったけど、魚類選別機はやはり喉から手が出るほど欲しいような話でした。

「阿久根の将来を考える会」の連中とマスコミの狂気のデマで煽られた日には、そうなっちゃいますわね。

現在の阿久根市政は自分のことしか考えられない連中ばかりで暴走しているような状況です。

もちろん、煽ったマスコミが責任なんざとるはずありません。

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